北日本の太平洋側の沿岸海域の異常
![DSC_1691[1]](https://blog-imgs-142.fc2.com/m/i/r/miraiminamisanriku/20201124131436ab0.jpg)
「海洋熱波」と新しい言葉が昨日NHKで解説されていた。
鮭の不漁が今、町の経済に大きな影響を与えている。震災後にサケの水揚げが減少をし続け、今年も厳しい中で、これまでの放流を「1000万尾」としていたが、小泉・北上川からの補充も厳しく、今年は「500万尾」へと目標を訂正した。
「温暖化」で海水温の上昇がある。北海道では5度も海水温が高く、サケが海岸線に近寄らないというのが、三陸沿岸のサケ漁の不良の原因も同じらしい。海水温が高いため「道東」ではブリが豊漁となり、定置網には大きい物から小さい物100匹もマンボーが獲れて、小舟がいっぱいとなり沈みそうになると漁師は話す。
海水温が5度高いと言う事は、外気温だと15~20度も違うと言う。黒潮と親潮が三陸沖と釧路沖に、黒潮の強さがホットスポットとして発生し、サケが今年は獲れないと言う。その分ブリが日本海の漁よりも、負けない数の大物が北海道の東岸で豊漁となっている。しかし、ブリはいくら獲れてもサケの半額しかならないと漁師は話す。漁協や商店街では「付加価値」を付けて、サケに変わる水産品として活用しようとしている。「ブリフライバンバーグ」「ブリフライ」など、販売・消費が今の課題だと言う。
気仙沼の「大川」や、本吉の「小泉川」でも今年は大不漁となっている。この「海洋熱波」が三陸沖でも現れているようだ、戸倉地区の「アワビ開口」でも、岩場の「磯焼け」でアワビが居ないと言う。漁師の経験で何とか確保している物の、昔のようなアワビ豊漁とはなっていない。ホタテも駄目、ホヤも駄目と言う。その分安定して養殖で収入が見込める「若布養殖」へと、漁民は目標変えている。今の状況から来年のワカメの入札では、価格の崩落も予想され、漁民は今でも「若布よりメカブ」と言う、収入源と見込んでいる。難しい水産業の現状が漁民の後継者問題に影を落としている。
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