遅れる事はあっても早まる事のない志津川市街地復興

津波避難場所指定の東山の桜を見に行って来た。平日はトラックの往来や立ち入り規制があり、近づく事も難しい被災市街地の状況に、桜の開花を待っていられなく出かけた。水仙が花満開ながら桜は5分ぐらいだろうか、花芽が毎年少なくなっている気がする。平時ならこの時期は多くの町民が東山に向かう。日曜なのに3時半に誰もいなかった。
花も見たいが市街地の嵩上げが一番気になる。大森地区と海岸部は、海と陸の境の防潮堤の建設が進むが、低地部の嵩上げも少しずつだが変わってはいるものの、目に見える進捗は判らない。

十日町から五日町の国道は、道路のアスファルトも撤去され、嵩上げが10mと進むが、ここから市街地の都市整備事業がどうなるかは、皆目見当もつかない。最近の町の報告に28年10月の「町開」が1か月延びて11月と新聞に載っていた。私の土地も換地の減歩約16%で「60坪」余りを用意されるが、何時の事やらとあてにしないで今を暮らしている。陸前高田は被災から8年を要し、商店街の再生へと進んでいる。8年経ったときは年金を貰う年で何ができよう!と言う。私も同じである。
5年半も掛かる市街地整備、住宅地の土地引き渡しの最後も28年12月ごろ、復興はまだまだ先の町の復興計画、もっと早く住宅再建の出来る計画は、本当に無かったのだろうか? 県・町主導の震災からの町づくり計画は、住民生活は後回しのようだ。
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